親友に彼氏ができた話
タイトルまんまな話です。
1年経って、少しは自分を客観的に見れるようになったので文章に残しておきます。
去年の年明け一発目、親友から「彼氏ができた」とLINEが来ました。
出会いのきっかけは知人の紹介だそうです。
もうね、晴天の霹靂とはまさにこのこと。
気が動転して頭の中は「なぜ!?どうして!?!?」ばかりで埋め尽くされていました。
当時25になる女が親友に彼氏ができたくらいでそんなダメージ食らうか?
普通の人はそう思うと思うんですよ。私だってキモいと思いました。
なんで自分はそんなに傷ついたのか考えてみたんですけど、
「裏切られた、自分は結局ひとりだった」って思っちゃったからなんじゃないかなーと。
親友とは高校からの付き合いで、大学は私も親友も関東に来てたんですが、親友は就職で地元にUターン。
彼女が地元戻ってからもちょこちょこ旅行行ったり、頻繁に電話したりしてました。
これがまーー楽しかったんだな。
旅行なんて、一瞬一瞬がもうたのしーーー!!!次どこ行く!?って感じで。
私めんどくさい人間なんで、長く一緒にいすぎると喧嘩になっちゃうから旅行も人とあまり行かないんですけど、この親友とだけは全然そんな気持ちにならなくて。
仕事終わりしんどくても「生きてるー?」って電話したり。
風呂入るのに腰が重いからって、通話で励まし合いながらシャワー浴びてましたね(今考えるとだいぶ頭おかしい)。
つまるところアホさのレベルが一緒だったのが心地よかったんです。
あともう一つ、私たちをつなげていたのが「彼氏がいないこと」という共通点でした。
たぶんここを私たちの関係性のアイデンティティにしちゃったのがまずかったんだろうなー。
クリスマスには、「浮かれてるカップルよりも楽しいことをしようぜ」と京都旅行を計画したり、
来年のクリスマスもきっとこうやって「彼氏できね〜」って2人でアホなことしてるんじゃね〜〜って笑ってたんです。
そんな親友に彼氏ができました。
私も親友も「どれだけ頑張っても彼氏ができない」という意味の「彼氏がいない」状態ではなく、「どうやったら人を好きになるかわからない」という意味での「彼氏がいない」状態でした。
26年の人生で今なんとなく気づきつつあるんですが、私はたぶん一般的な恋愛のようなものができない種類の人間なんだと思います。
親友の存在は、そんな私に私が一人じゃないこと、同じ種類の人間がいるんだって安心感を与えてくれるものでした。
彼氏なんていなくても、結婚なんてできなくても、一緒にいてくれる人がいたら私の人生十分だなーって。
そんなことを思ってたのに、親友は自分とは違かった、ちゃんと「彼氏」が欲しいんだと気付かされてしまった。
彼氏ってなんだ。私と旅行にいくより、ぽっと出のそいつといる方が楽しいのか?
「彼氏ができても関係は変わらないよ」なんて嘘だね!
社会人にとって貴重な三連休には彼氏と遊ぶんでしょ。私が「クリスマス何かしようよ!」って言っても彼氏が誘ったらそっちを選ぶんでしょ。
彼氏ってなんだよ。付き合うってなんだよ。私を置いていかないでよ。
こういう負の感情がバーーーーっと押し寄せてきて、少し泣いちゃいました。
そして何より、親友の幸せを心から願えない自分に嫌気が差しました。
むしろ「別れちまえ!」とさえ思っている(本当に最低)。
彼氏ができた親友はもう自分の「親友」じゃなくなるのか。
自分は今まで親友のことを彼氏がいないから「親友」だと思っていたのか。そうじゃないはずだ。
この話を他人にすると「友達の幸せ願えないなんて最低だよー。自分に返ってくるよ?」って言われます。
ごもっともだと思います。
こういう答えが返ってくるとわかってても言ってしまうのは、やはりどこかで自分の感じた悲しさを誰かにわかってほしいんでしょうね。
人間は結局、他者から必要とされること、理解してもらうことが必要なんだろうなと思います。
だからパートナーを作ったり、結婚したり、子どもを作ったりするんでしょう。
自分には今それが難しいから、だから今は自分で自分を認められる何かが必要な気がしていて。
承認欲求を自給自足する的な。
それが何かはわからないけど、語学の勉強したり、カメラ始めたり、自炊して美味しいもの作れたら自分を褒めてあげたり。
ネコチャン飼えたら全部解決できそうな気がしますけどね笑
そんなこんなで、親友に彼氏ができて悲しかった気持ちを文章にしてみました。
こんな感情も世界にはあるんだよ~。