WAIS-III(ウェクスラー成人知能検査)っていう知能テストを受けた時の話
あの忌々しい就活の時期が近づいて参りました。
本当の自分を上手に出せず、そしてなぜか自分を否定されたような気分になるあの就活が。
自分は誰からも必要とされず、自分の能力なんて大したことないんじゃないか、自分には何も成し遂げられないんじゃないかと思わされるあの地獄が…!!
(ネガティブすぎる)
新卒や第二新卒で見られるのは、何ができるかではなくどんな人物なのか。
まあ希望職種がWEBデザイナーなので、スキルの方が重視されるのではないかと思うのですが、ちょっと自分について振り返ってみたいと思い、ウェクスラー成人知能検査を受けた時の話をします。
カウンセリングを受けてみた
昨年新卒で入った会社が合わなすぎて、「自分てなんなんだ…?」というIdentity Crisisを起こしかけていた頃、カウンセリングを受けてみました。
カウンセリング行くってよほどの重症なのかと思われがちですが、
世間が想像するような鬱状態というほどでもなく。
ただ、客観的に自分を診て欲しかったのと、カウンセリングがどういうものか体験してみたかったということで受けてみることにしたのでした。
たまたま知り合いのキャリアカウンセラーが、良い先生がいるとのことで銀座にオフィスを構える先生を紹介してくださり、そこに行ってみることにしました。
WAIS-III(ウェクスラー成人知能検査)とは?
面談1回目で、入社した会社に馴染めないこと、Identity Crisisを起こしていること、なぜ人とうまくやっていけないのか悩んでること、などなどを先生にお話したところ、「テストを受けてみない?」との提案がありました。
それが「WAIS-III(ウェクスラー成人知能検査)」という知能検査。
受験料と先生の分析面談込みで18000円と値は張りますが、コレを受ければかなり正確に自己分析ができる、自分の生きづらさの原因が分かると言われ、自己投資と思って受けることにしました。
こちらのページにウェクスラーテストを受けることのメリットと、テストの結果何がわかるかが分かりやすくまとめられています。
調べてみたら発達障害かどうかを検査する時にも、このテストが使われるらしい。
え…私23年間生きてきて、今更障害持ちだったとしてどうすりゃいいのよ…
って思ったんですけど、意外と大人になってから障害が分かるってことも多いみたいですね。
まあ障害なら障害で、はっきりわかっていた方が今後の人生の役に立つでしょう。
あとはIQが分かるみたい。
よく漫画の頭がいいキャラの紹介で「IQ180!?」とか言われてて、「ほえ〜〜IQかっけ〜」とただの漠然とした概念であったIQが、ついに実感を伴った数値として現れる訳です!ワクワクするじゃねーの!
テストの内容
テストで出てきた問題はこんな感じでした。
※例として出している問題は実際に出題されたものでは無いです。
イメージしやすいように似た感じの問題を書いています。
- 一般的な知識問題。例:「アメリカの独立記念日は何月何日?」。
- 共通点を答える問題。例:タクシーと船の共通点は?→「乗り物」
- パズル。
- 計算問題 例:460円の3割引きは?
- イラストを見て足りないところを答える問題。例:ドアの無い家のイラスト
- 言葉の意味を説明する問題 例:「春うらら」の意味は?
テストの結果
まとめ
言語性IQ 116
動作性IQ 91
ーーーーーーー
トータル 106
言語がいい感じに高いのに、計算とか数字入る系の問題がからっきしダメだったせいでこのような結果に。でもトータルで見ても平均よりは高いらしい(誇らしげ)。
ただ得意なことと苦手なことにギャップがありすぎるという。
もうちょい細かく見ると
言語理解 124 :平均の上〜高い
知覚統合 83 :境界線〜平均
作動記憶 90 :平均の下〜平均
処理速度 110 :平均〜平均の上
この説明が下記サイトに分かりやすくまとまっていたので拝借します。
基本下位検査項目:類似、単語、知識
補助下位検査項目:理解
基本下位検査項目:積木模様、行列推理、パズル
補助下位検査項目:バランス(16歳~69歳のみ)、絵の完成
基本下位検査項目:数唱、算数
補助下位検査項目:語音整列(16歳~69歳のみ)
処理速度指標(PSI)
基本下位検査項目:記号探し、符号
補助下位検査項目:絵の抹消(16歳~69歳のみ)
出典: https://litalico-c.jp/magazines/37
結果をどのように見るか
私のテスト結果を先生にまとめてもらうと下記の通りになりました。
結果に対するしげおのぼやきと共にどうぞ。
全体初見
言葉でまとめたり説明したりすることが得意で語彙も豊富です。一方「言葉で表現することの得意さ」はそのまま「コミュニケーションを取ることの得意さ」には必ずしも結び付かないので注意が必要です。厳格に定義された言語理解はできても、日常のコミュニケーションで行われる曖昧な言語理解が苦手だからです。「場の空気を読む」ということを苦手とするため、理論武装して相手を追い込めてしまうことで、関係性の維持が難しくなる場面も多いかもしれません。
→…。えっと…身に覚えがありすぎて…ごめんなさいしか言えない…。
強い能力
- 習得した知識の豊富さ、長期記憶(習ったことを覚えている)
→確かに覚えがある
- 言語的な知識、語彙力
→確かに覚えがある
- 知的関心
→こればっかりは胸を張って誇れる
- 文章から情報を取り入れる能力
→小さい時から本好きだったし、分かる
- 同じ動作の繰り返し(機械的反復行動)、一度視覚的に記憶として保持したものを頭な中で操作し表出する作業(能動的操作行動)
→ちょっと分からない笑 単純作業してるとすごい頻度で凡ミスを繰り返すんですが…
- 決められた作業を丁寧にきちんとこなすこと
→上に同じ
弱い能力
- 簡単(曖昧)な言語指示を理解することが苦手
→分かりみが深すぎてやばい。指示を出すときはしっかりと意図とゴールを教えて欲しい。何をして欲しいのかいまいち分かりづらい指示がほんと苦手。
- 短期記憶と注意集中が苦手であり、また聴覚敵情報を一時的に覚えつつ、頭の中だけで処理すること
→要領がわるいのはこのせいか。
- 部分から全体へ膨らませて考えて行くこと(全体像を想像し判断する)は不得手。
→目についた部分部分にいろいろ手を出しまくって、全体が見えていないこと多々有り。
- 現状に対してやや窮屈に感じているが、「よりよく」を目指して成長したいという思いが強いため、今できていることやこれまで乗り越えてきたことに気が付きにくくなっている。
→なんかやけにここだけ具体的だな。でも確かにネガティブになりすぎているのかもしれない。ポジティブに行きたい。自分はよくやってると思いたい。。
対応方法
- 視覚情報より明確な言語指示
- 視覚情報の理解を促す言語指示
- 視覚情報の拡大
- 事故解決にセルフトークの活用を教える(自分に言い聞かせる)
- 遠近法からの情報で位置関係の情報を説明
- 自己評価のためのチェックリスト
- 簡潔な指示、要点を絞って示す、スモールステップ、メモを活用
- 集中できる環境構成
- 記憶負荷がかからない工夫
気になるお値段は…?
カウンセリングの料金については、30分5000円程度だった気がする。
んで30分ではもちろん終わらないので毎回1時間〜2時間はみてました。
ウェクスラーテストは前述の通り、受験料と先生の分析面談込みで18000円。
結構な金額ですね…。しかし、専門家に話を聞いてもらえて、客観的な視点から自分をdescribeしてもらえると、自分の悩みが一時的にでも大したことではないように思えるので、金額以上の価値はあると思います。
あとテストを受けて良かったのは、自分は出来ることとできないことがはっきりしているので、できることを伸ばしていきたいなと再認識できたこと。
この分析を今後の人生に活かしたい!!そして就活ね!次こそは上手くいきますように!